[コメント] ブランカニエベス(2012/スペイン=仏=ベルギー)
なかなか面白い作品である位と同時に、もどかしい作品だ。美女も多いが、おばあちゃんが一番素敵だ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
カルメンシータ(幼少の頃の呼び名らしい。本名はカルメン?母もカルメンだった気がするが・・・)のたどる、悲しい運命と結末に、唖然となり、泣きそうになる、ダークファンタジー。
父譲りの才能と、母譲りの美貌で、見る者をを虜にする彼女。その凛々しい闘牛士のいでたちは美しい。継母役の女(『天国の口、終わりの楽園』のヒロインだったのか!)の悪女っぷりもなかなか。そして、明るく美しい祖母も素敵だ。
結末に「悲劇」以上に「残酷」なラストが待っている。なかなかこの監督は意地が悪い。てっぺんに手が届いた瞬間の悲劇に、観る者に一縷の救いも与えない。
作品として、白黒の割に、「色」を感じることができた。ただ、「声」は欲しかった。カルメンシータの声が聴きたい。悲しむ小人青年(結構男前だ!)の感情をもっと耳で感じたかった。
そこを「もどかしい」と感じた私としては、すごく「惜しい」作品になった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。