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[コメント] ドラッグ・ウォー 毒戦(2012/香港=中国)

感傷を廃しあくまでも即物的にドライに見せきった点でジョニー・トーの到達点か。決定的瞬間を引き伸ばしてサスペンスを醸造する見事な手腕は、『エグザイル』や『冷たい雨〜』を経て新しいステージに移行したことを示すのだろうか。完全に圧倒された。
赤い戦車

監視カメラや双眼鏡といった「覗き」の視点、ノワール的な画面の陰翳、台詞の説明ではなく人物の行動で物語を転がしていく点など、この監督がメルヴィルを介してマイケル・マンと繋がっているのがよく分かる。

それにしても、キャラクターが増えてきてこちらの頭が覚えきれず飽和状態になった、まさにそのタイミングで銃撃戦が始まり人がガンガン死んでいくので楽しくて仕方なかった。スカッと爽快な後味。

役者ではホァン・イーという女刑事がめちゃ美人だったのと、とある場面で出てくるラム・シューに爆笑。

・麻薬取引のあれは『生きるべきか死ぬべきか』ですね。

(評価:★5)

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