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[コメント] 小さいおうち(2014/日)

タキさん(黒木華)が時子さん(松たか子)の足を揉むシーン(ふくらはぎと膝小僧とほんの少しの太もも)と、アブラゼミしか鳴かない現代とは違いミンミンゼミが鳴いている夏の描写が印象的でした。嵐の夜の描写もいい。当時の空気感が伝わってくる。佳作。二度観たいとは思わないけれど。
IN4MATION

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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タキさんが時子さんの手紙を板倉さんに届けなかったのは、単なる(家庭円満を取り持つ)気が利く女中の範疇を超え、タキさんも板倉さんのことを好きだったからなんだろうなぁ。

でなきゃ、自叙伝を書きながら嗚咽したり、一生独身でいたりはしなかっただろうし。

物語的には、現代パート(タキさんの生前・死後)と昭和11年以降を行ったり来たりするんだけど、ずっと昭和11年以降の物語を進めたのちに、タキさんの遺品の中から手紙が出てくるって展開の方が良かった気がする。

武史は添え物であって、ラストにボクちゃんに手紙を渡すだけでも十分だった。

タキさんの秘めた思いが武史らにわかってしまうような結末はあまり好きではない、かな。

(評価:★4)

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