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[コメント] アメリカン・ハッスル(2013/米)

無能なブラッドリー・クーパーという悪の極限に話が依存しがちで、作中であれ語り手のレベルであれ、人間の機転が意味をなさない点で、災害を観察する気象学のような冷酷さが感ぜられる。
disjunctive

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







クーパーの文化的背景の貧困さを考えれば、彼こそ文芸的救済の対象であろうが、他方で、ジェニファーに花を持たせる懐の深さもある。救済ではなく悪や無能を多様に分割する営為によって、それらの意味づけを行っているように見える。

(評価:★4)

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