コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち(2013/米)

歌は感動モノ。ストーリー映画の元ネタになりそうなエピソードもたくさん詰まっている。焦点が弱冠、不明瞭かな。
G31

 「仕事からほされて、家政婦を長いこと務めていた。ある時、掃除をしていたらラジオから私の歌った曲が流れてきた。この瞬間、“私の仕事は歌だ”と確信した」といった、そのまま映画のワンシーンになりそうなエピソードがたくさん詰まっている。

 必要とされ、注目されて、もてはやされ、また不要とされて忘れられていくという彼女たちの波乱万丈の人生を描きながら、同時にアメリカ・ポピュラー音楽産業の盛衰史が浮き彫りになるという構成。

 歌は、コメントに書いたように正真正銘の感動モノ。知っているようで知らない、彼女たちの存在に脚光を当てた点だけで大いに意義ある作品だ。

 だが、見終えて「で、要するに何が言いたかったの?」という感じが残った。

 無理にハッピーエンディングにまとめんのは、ハリウッドの悪いクセですな。そこからこぼれ落ちる価値観について、置き去りにされたままだ。

75/100 (16/06/15見)

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。