[コメント] パラダイス:希望(2013/オーストリア=仏=独) - 更新順 (1/1) -
風景として矯正スクールは十全に描かれるが、摂食障害は物語の因果律に寄与しない。しかし、思春期少女のセンシティブ心のな揺らめきはヴィヴィッドに捉えられており、深夜の脱走エピソードの刹那感は白眉。ただザイドゥルとしては当たり前に過ぎるのだ。 (けにろん) | [投票] | |
3部作を通して感じるのは、ヒロインにウルリヒ・ザイドゥルが哀れみではなく慈しみを持っていることだ。それは、この肥満少女(メラニー・レンツ)が、酔いつぶれたときに漂わせる「可憐さ」に特に良く現れている。この慈愛こそが「孤独女」3連作の救い。 (ぽんしゅう) | [投票] |