唯一エロスを感じたのが、セックスシーンの無かった田中哲司というのがまた凄い。もしそれを狙ってたんだとしたら拍手喝采したいところだ。

今更この映画のレビューで「人間模様ガー」とか書くのもなんだか陳腐な気がするので、以下、女性から見たこの映画のセックス描写について。

「監督は何もわかってない、何も知らない」という内容をどなたかがコメントに書いておられたが、全くその通りだと思った。 ガンガン激しく突かれた女性がアンアンギャーギャーと大声で喚くのが悦んでいる描写だとか、「私、潮を吹きたいんです」という台詞とか、この監督は女性が求めるものをまるで知らないんだなと思った。AVの見過ぎかと疑ってしまうほど男性目線オンリーで画一的な女性の悦び。

とか、乱交パーティにしては皆さんお行儀良いセックスするんだなーと。 4組のカップルがそれぞれのパートナーとヤってるとこを上からぐるぐる映すシーン、なんか笑ってしまった。 乱交パーティってもっとこういろいろアレなのかと想像してたんだけど、期待外れだったかも。……と思った観客は私以外にも大勢いたに違いない。