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[コメント] オール・イズ・ロスト 〜最後の手紙〜(2013/米)

出演者がレッドフォード一人だけという異質な作品であるが、だからこそ一個の人間と大自然との対峙という、人間が生きてゆく上での本質的な真理が明かされてゆく、、。
セント

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







時間は2時間弱で通常の時間帯なんだが、長くは感じない。一人で海を回遊してしまう羽目になり、乗っていた船も沈んでしまい、救命ボートで広い海洋をただただ救いを待つ。

水、食料、何より一人きりという孤独感。文明から離れてしまった人間はどうやって自然と向き合うのか、、。

ロバート・レッドフォードは年を重ねてもう昔の華やかなりし面影は皆無だ。しかしまさに朴訥な普通の老人がそこにいる。演技といっても動作までそれほど演出できないだろうし、なかなか難しい演出を迫られる映画である。

ほとんどがレッドフォードのアドリブ的な演技に頼ることになったのであろう、そんな海洋に一人ぼっちの、男の挑戦、孤独、いわゆる人生そのものが観客の目の前に展開される。

もう僕だったらどうしよう、、とか考えられないほど過酷な展開です。ヤワな僕ではこの映画から知恵と勇気をもらったなんて、とてもじゃないですが言えないですネ。レッドフォードの方がうーんと年上なんだけど、体力がそもそも違うよ。

ラストは映画的でもありなかなか印象的なエンドでした。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)jollyjoker[*]

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