[コメント] テルマエ・ロマエII(2014/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
一作目がヒットしたことを受けての続編だが、基本的に構造を全く変えてないのが特徴か。前半部分はルシウスが現代日本にやってきて、浴場の先端技術を手に入れ、ローマに戻って、浴場革命を起こす部分がコミカルに描かれる。徐々にローマで抜き差しならない事態へと陥り、最後にローマにやってきた山越真実(上戸彩)の協力で事態を回収させるというパターン。構造は全く変わってない。
これをどう考えるか。
成功したパターンを踏襲したと言えば聞こえは良いが、これは逃げだろう。それなりに大作として作られた本作は、外すことが許されない。だから、いかに面白いものを作るかよりも、いかに外さないかの方に集中され、結果、ヒットした前作と全く同じパターンで作られたと言う流れかと思われる。
テレビではそれも良いけど、映画でそれをやると大分興ざめ。金出して全く同じものを観させられると、何とも言えぬ脱力感を感じてしまう。物語がそれなりに完成しているのが、かえって興を削ぐ。
日本にはこういったプログラムピクチャーは数多くあって、これまでもヒット作を受けた続編って、こんな感じで作られてはいたのだが、ここまで全く同じものを作ったってのは多分例が無いんじゃないかな?
物語を完成させるために、史実を完全にねじ曲げてしまっているのも問題かな?動かせない歴史という枷の中で、どう映画を作るかという意気込みも感じられず。
それでもそれなりに笑えたし、単純に楽しむことは出来たので、点数はそれなりに上げさせてもらった。
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