正直、アイディアだけの一発ネタだろうと思ってたがこれが面白い。殺陣の迫力もなかなかで、お笑い部分も抱腹絶倒。それでいてちゃんと何気ない一言が伏線になってたりと見ていて気持ちのいい展開が良い。

思わず原作小説を買って読んでみると大衆娯楽作としてとても良い切り取り方をしているのが解る。例えば、原作では参勤行列を借りる逸話で持物の家紋が違うという問題が発生するのを映画ではあっさりと削除してしまっている。小説ではこの問題を知恵一つで乗り切るというにやりとする場所だがあえて無くす事で参勤行列を貸すという美談の印象を強めている。これがいい。

見た後本当に清々しい気分になる良い映画でした。