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[コメント] 猿の惑星:新世紀 ライジング(2014/米)

多分、旧シリーズの『征服』の終盤と、『最後の猿の惑星』をベースにしながら、かなり激しくアレンジされた映画なのかな?。「最後」よりも、「創世記」よりも、ずいぶん面白い映画となった。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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シーザーとマルコムの交流の裏で、コバとドレイファス(ゲイリー・オールドマン)の「憎悪」が激しい。どちらもその「行動」には共感できないが、「感情」にはものすごく共感できた。だから尚更、その戦いが避けられないのが悲しい。

シーザーが最後にマルコムに、「人間は許さないだろう」と言い、始まった戦いが、もう「元には戻れない」覚悟がとても悲しい。

できればだが、「創世記」→「新世紀」へのつなぎ方が、もう少し滑らかだったら、もっとよかったのに。ジェームス・フランコはどうなったのか、そのあたりのところをもう少し時間を割いてほしかった。

「最後」では、すべての猿が普通に「人間語」で会話していたが、今回は猿同士は「猿語?」で会話していたのが工夫を感じた。「吹き替えTV放映」とかのとき、大変そうだけど。あと、「最後」のクライマックスシーン、「猿が、猿を、殺した!」の大合唱が、実はすごく耳に残っていていました。今作では「猿は、猿を殺さない。でもお前は猿じゃない!」というシーザーの慟哭も、耳に残りました。

余談:旧シリーズ5作の中で、一番印象に残っているのは、実は「2」だったりします。よくTV放映していた「1」や「3」とくらべて、「陰惨」なイメージがあり、特にミュータントが気持ち悪いせいか、あまりTV放映されることもなく、だからなおさら子供心に強い印象を残しました。

旧シリーズの「邦題」はずいぶん手抜き?で、「続」「新」「最後の」とかかなり安直なのかな?。いっそ「2」「3」とかの方がよかったかも。(原題は2以降、「BENEATH(地下?)」「ESCAPE for(脱出)」「CONQUEST of(征服)」「BATTLE for(戦い)」という冠がついていた。4だけは「征服」で合っている)

新シリーズも「RISE of(目覚め?)」「DAWN of(夜明け)」という冠がついているが、今回も無視して、独自の邦題をつけた。それでもいいんだけど、「創世記」「新世紀」という言葉に、それぞれ「ジェネシス」「ライジング」という単語を乗っけているので、タイトルが正直紛らわしい。次は「終末記(アポカリプス)」とか、かな?

(評価:★4)

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