[コメント] インターステラー(2014/米)
観終わって、最初に頭に浮かんだ単語が「逆キューブリック」。作る側はちゃんとあの理論つかめてるのかな。展開が怪しげになってくるたびに義理人情でメッタ打ちにして流してるような気が…
あの厚切りの豆餅4つ組み合わせたみたいなロボットのギミックは割と好き(その実態は、事態の収拾を一手に担う、すさまじいまでのご都合キャラなんだけど)。 なんか、ほほ同じコンセプトだけどこの作品ほど観てて肩が凝らない『イベント・ホライゾン』観たくなってきた。
毎度のことだけど、クリストファー・ノーランの作品はどこへも到達しない。例えるならハムスターの回り車で、広大な宇宙が舞台であろうとも、せまーい世界で同じとこをぐるぐる回ってる印象。
一方、スタンリー・キューブリックも「閉じた」監督さんだけど、その世界は例えるならメビウスの環。どこへも行けないけれど、一周して戻ってきたのはさっきとは違う世界。サイエンスフィクションを創造する上では、その差は大きいと思う。
個人的には、「神のふりをしたヒト(ノーラン)」が作るものより、「ヒトのふりをしたナニカ(キューブリック)」が作るものの方に心惹かれるのでして。
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