[コメント] フォックスキャッチャー(2014/米)
スティーヴ・カレルが登場する前、冒頭からずっと不穏な空気が流れている。チャニング・テイタムの不安定さの表現が的確だし、80年代の近過去感が巧みに作り込まれている。
デュポン邸の荘厳で穏やかならぬ雰囲気とレスリング・トレーニングという取り合わせの奇妙さもちょっとゾクゾクするような感覚だし、そこに如何にも好人物なマーク・ラファロを配することで、悲劇の予感がプンプン漂うトライアングルが出来上がる。
カレルの異常性の造型は案外ステロタイプで、もうひと工夫欲しいところ。
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