ストーリーもさることながら、BIG NAMEのダスティン・ホフマンとスカヨハを、結構「残念な脇役」としてだけの出番にしたのに驚いたし、面白かった。

スカヨハを脇役に沈めての、元妻役のソフィア・ベルガラが、実に「よくできた人間」に設定してあるのには、もっと驚いた。当然もっともっと「嫌味な女」なんだと思っていたから。

そういう監督自身の「やりたいこと」をいっぱい詰め込んで、脇にはほかにレグイザモを置いて、さらに自分自身が主演してこの映画。きっと本懐を遂げたことだろう。

ちょっと気になるのは、「料理人」として、「主人公」としてスクリーンに映るんだっから、腕はともかく、指にまでの「TATTOO」三昧は、少し食欲がなくなる。そういう意味では、「高級レストラン」よりは「フードトラック」のほうがおいしそうに見えた。

最後は「再婚」したってこと？あと、批評家と和解するんなら、ホフマンとも少しぐらいはそういう場面がほしいけど、ばっさり。