気が狂ったみたいなデザインワーク。ギターマンの馬鹿さ加減。経験とか知識、受け継がれるものに対する価値観。それをキチンと運用してる婆あ達の宮崎駿感。 特に、ウォータンクのキャビンの屋根が５０年代アメ車風なきれいな曲線で、女の子達が窓から顔を出す時に、やたらロマンチックな画になる計算。

ジョージ・ミラーは童貞少年たちのやけっぱちな蛮行の妄想特集みたいなところが売りだったはず。ぜってーモテねえ的な。

しかし、本作はあんなに神経が細くてキリキリした奴だったマックスも、ちょっとナイスガイだし。 本質的な部分で品がよく、モテる映画になってる。

これやっぱり前田真宏の作品だよ。