[コメント] ザ・ウォーク(2015/米)
しかし、こゝでも、あるがまゝの被写体の画面とコンピュータ処理との融合、一見してCG処理らしく見えない部分、あるいはCG処理を使わなくても済む部分のCG、と云った演出を存分に試みられている。特に、地球儀だとか写真だとか静物のマッチカットだとかを介して、シーン間の時空をまたぐ等のシーン遷移の洗練は、群を抜いていると思える。けなしているように思われると心外だが、極めてシンプルで厚みのないドラマをこれ(CG処理)によって随分と見せ場を盛っているとも云えるだろう。(繰り返すが、別に悪口じゃない)
また、これも盛っているという感覚に近いが、クライマックスの、在りし日のツインビルでの綱渡りシーンが、想像以上に執拗な演出で造型されている点も良いと思う。鳥やヘリには驚かされた。エンディングの、ビルに反映する光が美しい。
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