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[コメント] ディストラクション・ベイビーズ(2016/日)

オープニングは港の入り江。村上虹郎。対岸にいるその兄の柳楽優弥が喧嘩をしている。この超ロングショットで始まる冒頭はいい。こゝから続く序盤の意味不明で問答無用の喧嘩、というか殴り合いを繰り返す部分は面白い。映画の中の出来事に、理由なんか全く不要であることの良さが溢れる。
ゑぎ

 これに菅田将暉が絡んで暴力が拡散し始めると失速する。菅田には、明確ではないとしても、それでも、理由・理屈がまとわりついているからだ。さらに小松菜奈が参加して、理屈を上かぶせするのかと思わせるのだが(それは例えば性的な展開を駆動する予感のことだが)、意外や彼女の性的な部分でプロットを運ぶこともスリルを組織することもしないのだ(してもいい、いや、して欲しいとも思うのだが)。逆に、彼女によって意味不明の暴力が増幅するという措置が取られる。この展開もいいと思う。しかし、菅田は酷い描かれ方だ。柳楽の無稽はラストまで徹底している。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)DSCH ナム太郎[*] けにろん[*]

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