[コメント] 女が階段を上る時(1960/日)
この題材にしては、話の主軸がヒロインからほとんど外れることがないので、広がりもなく地味な印象。多分そういうのを撮りたかったのだとは思うけど。
それよりも、親子兄妹のいさかいなどのシーンに、成瀬監督らしさを感じた。
それぞれの手前勝手な都合の無為なぶつけ合いからくる遣り切れなさ。そして本人たちのボルテージとは裏腹に、それをジーっと静観するかのような、空気の微妙な温度差。実はこういう少々性根の曲がった部分が、個人的にはかなり好きだったりする。
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