★4 | 警察×S×シャブ×チャカ×金の錬金サイクルを快楽的リズムでサクサクと切り取る編集と劇伴。バブル期の増長を背景にして、仁義も大義もない軽薄のインフレーションとマッチする。これに対置される無常的長回し。この時代にこの手の実録をやる戦略と演出が噛み合っている。 [review] (DSCH) | [投票(1)] |
★4 | エースだエースだと昇り調子ん時はちやほや纏わりつきやがり、そうじゃなくなりゃそっぽ向く。主人公の至らなかった部分は多々あれど、半ば組織に担がれやがて自壊してしまう様に同情&同調。ラストではっきり提示される「一番悪い奴ら」にも納得&憤り。 [review] (クワドラAS) | [投票(1)] |
★5 | 子供のころ警察にガサ入れられてるヤクザの事務所のニュースをみた父親が言ってた言葉のまんまの映画。 [review] (がちお) | [投票(1)] |
★3 | 久々の実録犯罪もの。楽しませてもらった一方、やっぱり時代は代わってるんだという一抹の寂しさも。 [review] (甘崎庵) | [投票(1)] |
★4 | 銃の摘発がそこまで特権化してしまう理路がわかりづらい。摘発して得られる利得と銃調達のコストが見合っていない。語り手にも自覚があり、だからこそ摘発が強いられる背景は執拗に説明される。 [review] (disjunctive) | [投票(3)] |
★4 | こんな誇れる俳優達の渾身の演技の中に、お笑い芸人とラッパーをブチ込んでくれるなよ。本物のパキスタン人雇ってたらもっとリアルになり得たのになぁ。86/100 (たろ) | [投票] |
★4 | 文太・松方あたりで散々やり尽された物語の再構築だし綾野としても成り上がり演技が『新宿スワン』とかぶる。ただ、上場企業から振り込めサギまで日本風土に遍く蔓延する「成果主義」という怪物を徹頭徹尾フィーチャーしようとした点こそ新鮮。 (けにろん) | [投票(2)] |
★4 | ホントにこれ実話がベースなの?と思ってしまうくらいに馬鹿げたというか、映画みたいな話だなあ。見栄と欲望に忠実な人間の描き方は映画そのものであるだけに、余計にそう感じた。 [review] (シーチキン) | [投票] |
★3 | 思慮浅く小心でお人好し、それでいて義理堅く向上心が強い。組織にとってこれほど都合の良い男はいない。生き方は『仁義の墓場』の石川力夫の対極に位置しながら、諸星(綾野剛)もまた同類の哀れを誘い、自覚のなさはH.アーレントの「悪の凡庸さ」の矮小モデル。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | こんなに画面にタバコの煙が充満している日本映画はもう20年は作られていないんじゃないか。アップやカメラ揺れが多くともロングショットはしっかり決めている。130分という長さは適切とは思えず終盤はだれているが『凶悪』よりずっと良い。明らかに70年代東映実録路線を意識しているがそれでも綾野剛を凄みのある悪漢ではなくどこまでも情けなく滑稽なチンピラという身の丈にあった役を演じさせているのが良い。 [review] (Sigenoriyuki) | [投票(4)] |