[コメント] ファインディング・ドリー(2016/米)
「直感」による危機への対処という作劇の軸はエキサイティングになりそうだがそうでもなく、前作同様に単調。というか展開が後出しじゃんけん式にならざるをえず、呆然と眺める他ないのだ。「記憶」の神秘に触れる必殺技が終盤まで炸裂しないのも痛い(「乳母車」で涙腺を破壊することくらい、本来造作もないはず)、のであるが、
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映画を見終った人むけのレビューです。
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終盤は僕のゆるい涙腺には十分なくらい感動的だ。とてつもなく広く暗い海で小さな貝殻を置き続ける。その絶望的な作業が、我が子の「直感」への信頼(愛)に支えられ続け、ドリーはまさに「直感」という方法で辿りつき、愛に応えた、と。海(世界)と非力な魚(人)の行いの大きさの対比が効果的で、情感を増幅している。
記憶よりも直感のお話だとわかり、ドリーがウザキャラから覚醒する終盤も爽快。チームプレーに支えられてこそなのだが、そのチームプレーのパズルのピースが次々はまるテンポ感はやはり良い。ただ、ここに至るまでが長い、というのが正直な感想。
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