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[コメント] 君の名は。(2016/日)

個々の要素にバラしてみればいずれも類型的だが、それらの組み合わせ、まとめ方がうまく綺麗な絵柄と相まって面白かった。ただ本質はファンタジーロマンスだと思うので、自分の好みではない。ところどころ見ているこちらがこっ恥ずかしくなるところもあった。
シーチキン

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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2016年8月に公開された本作を私が見たのはその年の12月24日の土曜日午後。繁華街にあるシネコンとはいえ上映40分前の時点で私が買ったチケットが最後の一枚で売り切れ、満席の映画館になった。実はその数週間前に同じような状況で、時間があるから見ようかと上映20分前にチケットを買おうとしたらもう売り切れていた。数ヶ月たっても一日4回上映が続く、ちょっと記憶にないロングラン上映で、満席続きというのには正直驚いた。

本作は赤い糸伝説をはじめ、いかにもヒットしそうな要素がてんこ盛りだというのはわかるが、それだけでここまで空前の大ヒットとなったのかと、そのこと自体が興味深い。

赤い糸伝説を成り立たせるために、相当不自然な箇所が幾つもある。その意味では極端なご都合主義と言えなくもないが、それを観る者がどう受け止めるかという問題であるようにも思える。

8月に公開され、私が見た12月下旬までロングランを続け、興行収入はその時点ですでに日本映画では歴代2位、200億円を超えていた。おまけに私が見た時は、連休中の繁華街のシネコンだとは言え上映開始の2時間前に最後の1席を何とか買えてチケットは完売となった。

面白いし悪い映画ではないが、ここまで大ヒットして社会現象だと言われる程の映画にも思えないのだが、事実は事実で、それが何故なのか、わからないから実に興味深い。思わず日本のいま、を考えてしまいそうである。

(評価:★3)

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