★5 | リアリズム版アルプスの少女ハイジ [review] (寒山拾得) | [投票(2)] |
★4 | 状況の切り取り方に恣意性があるのは当然だとしても、家族構成の不審に受け手の関心を誘導する手管が語り手の恣意を隠しきれない。後背のロケーションが広漠であるから、状況が切り取られていることが余計意識される。 [review] (disjunctive) | [投票] |
★4 | 確かに凄まじい貧困ぶりだが子供たちに暗さはない。ボロボロの布団や底の抜けた長靴に愚痴をこぼしながらも現実を現実としてやり過ごし、泥にまみれながら豚や山羊を追う姿はまるで「命」と戯れているようにさえ見える。ただし、それは決して強さなどではない。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★5 | 陳腐な反政府思想などどこへやらとばかりにこの心を捉えるのは、どんな状況下でもたくましく生き続ける彼女達の生命力。その力が決して飽きない豊かな画面設計や数々の音と相まりひと時も目を離せない。英語など理解しない親が買う洋服の文字の皮肉さにも泣く。 (ナム太郎) | [投票(1)] |
★4 | 長女のハードボイルドな存在感(度重なる咳き込みが『幕末太陽傳』フランキー堺のように物悲しいヒロイズムを裏打ちする)が風景の強度に拮抗する。妹たちの喚き、家畜の嘶き、原野に吹渡る風の音が鼓膜を挑発するが、予測不能の挙動で画面に驚きを提供する「動物」の映画としても指折りの豊かさを誇る。 (3819695) | [投票(3)] |