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[コメント] 乱れる(1964/日)
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★5[ネタバレ?(Y1:N5)] これは日本映画史上最高の突き放し。ここまで人間を突き放して描いた成瀬巳喜男の演出に徹底的に打ちのめされる。これに比肩しうるのは、フォード『荒野の女たち』やアルドリッチの『キッスで殺せ』(オリジナル版)ぐらいだろう。 [review] (ゑぎ)[投票(15)]
★5高峰秀子絶品!いいだろう?いけないわのすばらしい応酬。 [review] (入江たか男)[投票(7)]
★5長い長い列車内でのシーンが、ゾクゾクするほど素晴らしい。なんてエロティックな映画なんだ! (太陽と戦慄)[投票(4)]
★5実は「列車」の映画作家でもあった成瀬巳喜男が、晩年になってその本性を剥き出しにした超絶傑作。最高の列車シーン。そしてそのシーンを境に映画は異次元の局面に突入する。そこで私たちが目撃するのは、「映画」が人間を蹂躙し、世界を支配する瞬間だ。「映画」とはかくも人智を超えたものなのか。 (3819695)[投票(3)]
★5加山雄三が現在のイメージから想像出来ない。ベンチャーズ弾いてるのと違いすぎ。高峰秀子の演技はこの映画で他の成瀬映画をも超える領域に。 [review] (t3b)[投票(3)]
★5あたしゃどうしたらいいのか判らんよと狼狽えてばかりの三益愛子も印象に残る。その後どうされたのだろうと気の毒でならない(含『乱れ雲』のネタバレ) [review] (寒山拾得)[投票(2)]
★5流れる』と並んで、成瀬巳喜男の双璧。脚本にアラがあるものの演出には隙が無いし、作品の時代の雰囲気、町並がたまらなく好きだ。加山雄三草笛光子白川由美三益愛子はもちろんの事、高峰秀子が素晴らし過ぎる。['03.3.18VIDEO] (直人)[投票(2)]
★5「あたしだって女よ」こう言ってしまった男に対してあの態度ね‥‥‥。成瀬巳喜男の女性観の冷たさここにきわまる。だからすごいのですが。 (ジェリー)[投票(2)]
★5純文学って感じの作品 (SEIN)[投票]
★5また邦画に素晴らしい衝撃をもらいました。 加山雄三。この頃サイコウやん!!カムバック! (きわ)[投票]
★4このメロドラマをギリシャ悲劇の域へまで昇華させた要因は、屈強な体とバタ臭い容姿を備えた加山雄三という男の起用にある。狭く切り取られたフレーム内を、能面(高峰)と肉体(加山)が肌触れ合わんばかりに行き交うさいのエロスのほとばしりには参った。 (ぽんしゅう)[投票(8)]
★4主観的で申し訳ないが、高峰秀子は母性の女優であって決して「おんな」を撒き散らす女優ではないと思う。しかし、ラストたった1カットで魅せる表情は、まさにエロティックな「おんな」であった。これが成瀬演出か、鳥肌が立つ。 (sawa:38)[投票(5)]
★4可憐な高峰秀子加山雄三からの求愛を拒む理由は現代ではありえないが、高峰のキャラクターでは「さもありなん」と思える。文句なしの佳作。 (りかちゅ)[投票(3)]
★4高峰秀子曰くのまさに「息が詰まる」映画。一見おんなを感じない彼女だからこその緊張感ある二人の日常、列車での道行、そして、信じられない奇跡的なラストカット。美術もまさに芸術品。 (動物園のクマ)[投票(3)]
★4結局成瀬はこの映画で、恋愛というドラマの形式を、人のモラルという制限を炙り出す炎として使ったんじゃないか。 [review] (G31)[投票(2)]
★4これぞメロドラマの様式美。過去と結婚したかのようなヒロイン。真綿で絞められるようなその敗北。クレシェンドで高まる情感。そして、中空に凍りつく結末。成瀬の職人技の冴えを見た。 ()[投票(2)]
★4義姉が好きだなんてエロゲーみたいな設定かも (モノリス砥石)[投票(1)]
★4昔の人は辛抱強いなあ (TOMIMORI)[投票(1)]
★4ボカァこういうメロドラマに目が無いんだ(05・9・21) [review] (山本美容室)[投票(1)]
★4人の世に対する冷徹な眼差しに痺れる。精緻な人間描写に唸る。 [review] (緑雨)[投票(1)]
★4いかにも成瀬と思わせる際どい恋愛模様、と思ったら最後のどんでん返し。見事な演出でした。 (chokobo)[投票(1)]
★4義弟の言動が嫌でたまらない。あのラストも個人的にはいただけない。 (赤い戦車)[投票]
★4大きなものにつぶされていく小市民、というテーマから一転・・・あらららら。 [review] (3WA.C)[投票]
★4極まったスリルとサスペンス。 最後声に出して「ええええっーーー!」と叫んでしまった。 これがネタバレにならないと思うのは成瀬作品は基本的にサスペンス映画だから。 (minoru)[投票]
★4スーパーも今は落ちぶれてるんですよ。 [review] (草月)[投票]
★4松山善三の脚本は確かにサヨ臭いが、戦前派とアプレの断絶を、従来の親と子ではなく、(やや背徳的な)ロマンスの関係性の上で再描出しているという点で評価してもいいのではないだろうか。高峰、加山の掛け合いは全て愛しくそして痛々しい。 (町田)[投票]
★4取り巻きの姉妹たち面白いが、愛を切り取りたかったらもうちょっとしつこく描いてね。あんな終りで人間が書けたか。文学的といえばそうだが、、、。 (セント)[投票]
★4ものを食べる場面が印象的。高峰秀子が素晴らしいのは言うまでも無いが、加山雄三も初々しくていい。ところで、ヒロインの態度をあなたはどう思いますか? (丹下左膳)[投票]
★3加山雄三の投機性を整形する音韻の禁欲主義――情報の流動性を執拗に遮断するカット尻、十数コマの空白の堤防。融解した加山の脂身の海、その浜辺で高峰のストイシズムはラブコメを越える。 (disjunctive)[投票(2)]
★3あの唐突な幕切れは何だー!! でも高峰秀子に免じてめちゃ甘の採点。[ラピュタ阿佐ヶ谷] [review] (Yasu)[投票(2)]
★3新興大型店の進出で寂れゆく商店街。 夫の亡霊と添い遂げてきた高峰秀子も、義姉を慕う加山雄三も、結局は変化を嫌って時代に取り残される運命の商店街の住民達なのだ。 [review] (AONI)[投票(1)]
★3なんだかんだ言って苛められる高峰秀子ってのは、はまり役です。 [review] (甘崎庵)[投票]
★2もしも、ワシがアノ台詞を義弟から言われたならば→ [review] (ボイス母)[投票(5)]
★1正直、加山雄三はミスキャストではないか。高峰秀子との関係は姉に甘える弟にしか見えず、そこには性愛の匂いがまるでしないのだ。「乱れ」ているのはふたりの関係ではなく、それを操る見えざる存在の意志としか感じ取れない。 (水那岐)[投票]