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[コメント] 乱れる(1964/日)

新興大型店の進出で寂れゆく商店街。 夫の亡霊と添い遂げてきた高峰秀子も、義姉を慕う加山雄三も、結局は変化を嫌って時代に取り残される運命の商店街の住民達なのだ。
AONI

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







加山雄三の死は確かに突発的だが、加山の麻雀仲間である商店街の親父の自殺が、この死の伏線になっていたのではないだろうか。若い加山雄三も、所詮は消え行く運命である商店街の住民だったということである。

閉塞感が漂い息苦しくもある家の中では、お互い目が合うのを避けようとする二人。そんな二人が家を飛び出した電車の中では、お互いに視線を交わりあい微笑みあう。 最初は満員で立っていたのが、遠くの席、2列後方、後ろの席、向かいの席と段々と高峰秀子に近づいてくる加山雄三の電車内移動がオモロ。

打算的な義妹2人、ただオロオロするばかりの義母、面倒ばかりかけまくる義弟。 こんな家、早く飛び出しちゃいなさいデコちゃん!

(評価:★3)

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