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[コメント] 裸女と拳銃(1957/日)

清太郎名義最後の映画。銀座の夜景、ネオンや看板の映像でクレジット。クレジット開けは、白木万理のカット。クラブのショウで、拳銃を撃ちながらダンスする。これがいい!そこに居合わせた新聞カメラマン−水島道太郎によるハードボイルド探偵物語。
ゑぎ

 俯瞰仰角のカメラポジションと、アクション繋ぎ等、全編とても、きめ細かな演出に溢れる。黒い夜も美しい。清順らしいトリッキーな演出はほとんどない。白木の麻布のアパートのシーンで、正面バストショットと、髪をかきあげるカットの、ジャンプカットというべき繋ぎぐらいか。あと、シャワーを浴びる白木へのズーミングがワンカットある。

 クライマックスは貨物船チャタレー号での銃撃戦。銃撃戦自体はタイトな演出だ。しかし、白木しぶとい。船内で階下に頭から落ちるカットがある。また、エンディングの爆破ショットはショボすぎて残念。

#備忘

・水島は大きな邸の中の一軒家に住んでいる。邸のお嬢さんが南寿美子。水島の同僚に二谷英明。警部とは思えない若い宍戸錠。敵役は、菅井一郎。香港にいるはずの麻薬王。手下の中に青木富夫がいる。盗癖のある、かなり間抜けな男。でも目立っている。

・代々木の新興宗教「天道立命教」。実は麻薬組織。麻薬のことをペーと呼ぶ。麻薬を見破る刑事、柳谷寛

・主要映画情報サイトで、悉く芦田伸介がキャストに記載されているが、どこに出ていたか私には分からなかった。少なくも、映画.com等での役名「神田象山」は別の俳優である。

(評価:★3)

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