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[コメント] 三公と蛸 百万両珍騒動(1933/日)

蛸さんの活躍が素敵なほのぼのナンセンス。こういうタッチのアニメはこれですでに完成形だろう。アメリカ産のドタバタと落語ネタが無理なく融合されている。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







冒頭、鎮守の森はお祭り踊りの練習なのだろう。この作家は多人数が全く同じモーションを繰り返すという演出を多用する。切り絵アニメでこのテクは使いやすかっただろう。本作では後半の南の島のチビクロサンボキャラの黒人たちのダンスで主題が反復される。

魚屋の三公、踊り疲れて朝寝、買い出しは奥さん。呑み仲間の熊さん、松葉杖、死んだ老人の遺言、沈没船に宝、山分けで請負い、小舟で沖へ、今回観た村田安司作は全部海底を舞台にしていた。千両箱発見、抱えて大蛸から逃げる。大蛸が追跡。大蛸もいつも登場するキャラ。

南洋の島に上陸、大蛸と黒人と猿と三公が入り乱れ、千両箱には大蛸の家族が入っていたというほのぼのしたオチ。夢オチで女房が買い入れた店先には蛸が吊るされてある。三公もまた家族愛に目覚めるのだろう。大家が建て増しを始めたという収束は何だったのだろう。

(評価:★4)

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