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[コメント] 大空港(1970/米)

パニック映画としてよりも、事故に見舞われた人々が事故をどう対処するかを描いたの群像劇として見た方が楽しめるかもしれない。
わっこ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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爆発事故に見舞われた飛行機と空港で繰り広げられる人間ドラマを描いたパニック映画。

単純にパニック映画かと思ったら大違いで、爆発に遭った飛行機側と事故機の対処をする空港側のエピソードを同時進行で描いた作品で、事故に見舞われた飛行機への対処に回る管制官とパイロットとのやり取りや、いつ壊れるかもしれない飛行機の中での乗客たちと乗組員の掛け合いなどは緊張感と緊迫感に優れていて実に素晴らしい。

特に保険金のために爆死しようとする男のエピソードが様々なエピソードに交えて程よく緊張感を与えていていい。前半で描かれている様々なエピソードが中盤の飛行機のシーンにどう絡むかを見るだけでも、この映画は十分価値がある。

登場キャラも多いにもかかわらず、各登場人物にきちんと出番を与えており、ちゃんと機能しているところも素晴らしい。

エピソード的には事故機が不時着するまでに他の旅客機の撤去する渋い活躍を見せる空港責任者のエピソードと事故に見舞われた飛行機の乗客を対処する機長のエピソードが一番印象的。

役者としては、爆弾を持った客の対処をする機長役のディーン・マーティンの演技が光っていたが、他の役者も皆いい演技をしていた。

映画としては、パニック映画としてより、事故に見舞われた飛行機の中と飛行機の対処に見舞われる空港の中で繰り広げられる群像劇として見た方が面白いかもしれない。上映時間は2時間20分と長めだが、全編緊張感に溢れていて気楽に楽しめる。

(評価:★5)

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