[コメント] 東京流れ者(1966/日)
バックルームや地階から店内をガラス越しに見渡せる装置の映画的空間は突出した美しさを誇る。
これは正真正銘の傑作。東京−庄内−佐世保−東京と舞台が変わる構成だが、そのいずれにおいても、バーやクラブの美術装置の素晴らしさは尋常ではない。特に、バックルームや地階から店内をガラス越しに見渡せる装置の映画的空間は突出した美しさを誇る。
「流れ者には女はいらねぇ」という渡哲也のストイックな魅力や二谷英明、玉川伊佐男も含めたヒロイズム以上に木村威夫と鈴木清順のコラボレーションによる美術装置の素晴らしさが圧倒的だ。
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