[コメント] アトミック・ブロンド(2017/米)
壁崩壊直前のベルリンを舞台にしたエスピオナージュなので当然のように切ないんですが、一方で見事な格闘シーンと当時のヒット曲を完璧なまでに活かしたつくりのおかげで、哀愁漂うゴキゲン映画というなんだか不思議な、でも素晴らしい作品になってます。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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音楽が、ただ並べたんじゃなくて、きちんとシーンに合っている上、たとえば最後に流れるクイーン&デヴィッド・ボウイのアンダー・プレッシャーをはじめとして、その曲のミュージックビデオとシーンが呼応している感じも最高でした。
そしてシャーリーズ・セロンの格闘シーンはこれを見られただけでも元はとれるってくらいこれまた最高。その肉体を駆使したリアリティは、たとえば『ワンダー・ウーマン』みたいな薄っぺらいフェミニズム映画が尻尾を巻いて逃げ出すくらい、実は女性への応援になっている気がします。女を武器にすることなく、しかも女であることを捨てないままきちんと仕事をしてるあたりがかっこいい。ま、それって『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のフュリオサと同じなんですが。
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