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[コメント] デ・パルマ(2015/米)

少なくとも歴史にその名を残すであろう映画作家が、自作の全てを振り返り、それにまつわるエピソードを語るという「映画」がどれほど存在するだろう。それだけでも本作は貴重な作品であると言えると思う。挿入される回顧作品の場面選択も的確だ。
ナム太郎

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







中でも予想以上に面白かったのが、残された作品に対しての観客である私(私達といってもいいのではないか)とデ・パルマ本人との評価の違いであり、そのあたりに彼の唯一無二ともいえる個性を見出せたこと。彼の作品中傑作3本を選べと言われて『カジュアリティーズ』を選ぶ人はなかなかいないと思う。

また、彼自身が思った以上に商業主義的な一面を持っていたことや、スピルバーグスコセッシ、あるいはルーカスなどの同世代作家との交流を長年保っていたこと、またアンタッチャブルにて旧知のデ・ニーロを配役した際のエピソードなども意外性があって面白く観た。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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