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[コメント] ジュピターズ・ムーン(2017/ハンガリー=独)
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★4はからずも神の宣託を受けた不安顔の天使は、さまようヨーロッパの処方箋を自らの肉体で啓示する。国境や駅、街中の地を這うカーチェイスの逃走劇としての高速の横移動と、森林・屋内・市街地での危機回避の脱出劇としての浮遊の縦移動が活劇として対比される。 [review] (ぽんしゅう)[投票(1)]
★4西の方の遠い遠いお国で起こっている出来事なので、これが事実にどれだけ即しているのかよくわからないんだけど、天使ってものがどれだけ重要なのかわからないんだけど。 [review] (K-Flex)[投票(1)]
★3主人公の少年(というより青年ですね、'91年生まれの今27歳)と、中年医師との交流で、もっと心打たれるストーリーかと思ったが、見終わった私の心は、宙に浮いたまま。 [review] (プロキオン14)[投票]
★3空中浮揚シーンが売りの映画で、それはそれで面白かったのだが、一番見応えがあったのは市街地でのカーチェイスだったという。 [review] (シーチキン)[投票]
★3ベルイマンやフェリーニが「神の不在」を謳って半世紀以上。いまやヨーロッパの「神の不在」は深刻らしい。 [review] (ペペロンチーノ)[投票]
★2カットを割らないのじゃなく割れないのじゃないか、という「長回し」。宙ぶらりんの印象に逢着するだけの主人公のいない寓話の非人称は、対象への誠実を欠くその意味で、映画的な頽廃であるのみならず主題的な頽廃でもあるのじゃないか。統御可能であるようで不能であるような「浮遊」の「恩寵」は、なんなら一度きりでこそ。 ()[投票]