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[コメント] 聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017/英=アイルランド)
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★4開胸手術、ドクドクと脈動し蠢く心臓を接写でとらえるグロテスクなオープニング。「美しい」人間の薄皮が剥かれてあらゆる悪意が臓物のようにごろりと転がされていく作劇は、この開巻から予告されている。悪意、演出はハネケキューブリックからのいいとこどり。バリー・コーガンの上目遣いで相手の目の奥、心の奥底をのぞき込むような青い瞳が、狂気で濁っているのではなく信念で澄んでいるのが怖い。 [review] (DSCH)[投票(3)]
★3お父ちゃんよ、「テレビ禁止」の次が「髪を刈り取って食わせる」って、罰のグレードいきなり上がりすぎでは… [review] (はしぼそがらす)[投票(1)]
★2意味ありげに見えるけど不条理さしかなく。 [review] (t3b)[投票]
★4冒頭から嫌な薄気味悪さに満ちていて、さらにニコール・キッドマンラフィー・キャシディサニー・スリッチの人間離れした美しさが気味悪さに拍車を掛けている。嫌いじゃないけど90年代ミニシアター系で鍛えられてない人には辛いかも。 [review] (月魚)[投票(1)]
★4中身がありそうで、なさそうで、ありそうで。心か落ち着かない映画には違いない。 [review] (プロキオン14)[投票]
★3エピソード間に解説的な因果を含ませず、自由な解釈を進んで受け入れる構造。この多義的なアイコンを巡って様々な解釈遊びが飛び交うことを期待する。私的には、米国エスタブリッシュメントに対する、下流白人からのルサンチマンの図象化と見た。体幹を腐らせた大国がいつか足萎えになる日をこの映画は暗示する。 (ジェリー)[投票(1)]
★4シンプル過ぎるまでにB級オカルトの梗概なのに凄まじい抑圧を科した空気の密度と抑制された台詞・演技の空隙によりギリシャ悲劇めいた格調に至る。とんだハッタリの三百代言だが突き抜ける終局の帰結はシャレじゃないレベル。そして夢に出そうなパスタ喰い。 (けにろん)[投票(3)]
★3登場する人々の営みは下世話で俗っぽいのに、ひんやりとして温度が感じられない。まるで、こちらの世界との間に透明だが分厚い膜でも存在するように、その奇異な出来事は客観的に淡々と繰り広げられる。現実と非現実の間に宙ぶらりんにされる不思議な薄気味悪さ。 (ぽんしゅう)[投票(2)]
★5いかんものを観てしまった。エンドロール中に考えていたこと。 [review] (さなぎ)[投票]