[コメント] ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書(2018/米)
メリル・ストリープの会心の演技が良い。説得力というか、史実にふさわしいリアルさがある。それにしても史実の映画化なのに、今の我々から見れば「こうであるべきだ」と理想論を描いた物語に見えてしまうのは、実はとんでもない不幸ではないだろうか。
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映画を見終った人むけのレビューです。
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猪突猛進のトム・ハンクスの役どころに比べると、メリル・ストリープの方は時に戸惑い、そしてびびりながらも前に進んでいく、まさに葛藤と決断の様を、生々しく演じていたと思う。その生々しさが、このテーマの重さを表していると思う。
彼女は他の映画では、時には自信満々、傲岸不遜のイケイケを演じる事もあるから、本作ではまさに、悩んだり迷ったりしながら決断を下すように演じたのだろうなあ。流石というか、たいした女優だと改めて思った。
それに社会的なテーマではあるが、新聞製作過程を実に映画的にみせるというか、ドラマチックに見せていて、セットの演出の秀逸さも光る一本だと思う。
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