[コメント] 今日(2012/仏) - 更新順 (1/1) -
S・ジャクソン(「籤」)とチュツオーラが密林に篭って七昼夜まぐわり続けたら、こんな異形の姿をした嬰児が呱々の声をあげるのではと思わせる異様な祝祭の雰囲気。西欧化した2世が祖国へ戻ってきたときに覚える眩暈のようなもの。その圧倒的な光のざわめきと大地の脈動の交響が画面の隅々まで振幅させる。自らの象徴的な死を前にした男が思い出深い場所を憑かれたように逍遙する構成は「死者の書」に似た煉獄巡りの心象によるものだ [review] (袋のうさぎ) | [投票] |