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[コメント] キャノンボール(1981/米)

当時、この映画で役者の名前を覚えたもんです。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 オールスターキャストを投入し、コメディを基調にアクションをちりばめた作品で、意外な人間が次々と登場したお陰でヒットを飛ばし、1981年全米興行成績8位。批評家からは酷評されたが、着実にヒットし、続編も出来た。

 今から考えると、本作はとても勿体ない作り方だと思う。単独でも主役クラスをコンビにして、しかもそれを複数登場させる。アクションスターが主とは言え、中には演技派として知られるスターもおり、それを演技ではなくコメディとして見せようとしたものだから、キャラクタの魅力を完全に表現しているとは到底言えないし、演出もかなりいい加減。

 でも、そのいい加減さがむしろ良い具合に肩の力を抜いた演出になっていて、笑いながら観るには丁度良い作品に仕上がっていた。ジャッキーのアクションのみならず、ムーアの自虐ギャグも楽しい。ラストで「ショーン=コネリー」と間違えられてるのには大笑い。レースなんてどうでも良く、小ネタで笑うのが正しい観方なんだろう。

 既に香港映画会においては大スターであったジャッキーは本作を足がかりにハリウッドスターへの道を駆け上がろうとしたようだが、実際は見事に失敗。結局10年の雌伏期間に入ることとなる(ジャッキー本人の言によれば、敵を倒すために何発もパンチを入れるのは、アメリカ人の目には弱く見えたのだとか)。

(評価:★3)

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