[コメント] ヒトラーを欺いた黄色い星(2017/独)
言ってみれば「再現ドラマ」みたいな映画だが、それだけに生々しさがある。ドアをノックする音に、人の気配に、過敏なまでに反応する極限状態が感じられた。
ドイツでの大戦終了時点で、ナチスのお膝元において1600人のユダヤ人が生き延びていたこと、それは少なくともその数倍の「匿う者」がいたということなのだろうし、その事実はきわめて重い。
同時にそれだけに人々が「匿う者」となってもなお、ナチスの暴虐が実行されたことも重い史実であると思う。その点で、いろいろ考えさせる映画でもある。
劇中、聞いたこともないような抵抗運動も描かれていた。きっと現実の歴史には、我々が知らないだけで、もっともっと多様で豊かなナチスへの抗いがあったのだろう。そのことを思い起こさせる点でも重要な意義のなる映画だ。
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