[コメント] 愛しのアイリーン(2018/日)
胃液のような映画
後味の悪いことといったらこの上ない。 それは嘔吐のときに舌の奥に残る胃液のような味わいだった。 しかし、胃液は一滴残らず自分のカラダの中にあったもの。そう考えると、人はずいぶんと気持ちの悪いものも腹の内に収めているのだということに気付く。 そんな映画だった。
映画として切ってても良いシーンがあったような気もする。ストーリーだけを追っていくためには無駄も多かったかもしれない。しかし、そういう場面もこの映画に限っては必要なカットだったのではないだろうか。
清廉潔白な人が、もしもいたとしたら、この映画を観れば確実に拒絶反応を示すだろう。 徹底的にこの作品を批判して否定してお仕舞いにすることだろう。 もし間違って子供が観てしまったら、さぞかし深く心に傷を残してしまうだろう。
それは腹の底の胃液を好んで味わう者なんかいやしない。 しかし、誰だってそんな液体を腹にひたひたと秘めていることも事実ではないだろうか。
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