[コメント] 来る(2018/日)
映画の神的なぼぎわんがいるなら、監督が食われるのが相応しい。「だって、あんた、嘘つきやから。」
つまらなかったと言えば嘘。でも、やはり監督は映画に対して不誠実という感を強くした。この帰結を監督は何も信じていないと思う。ラストのオムライスの国のまったく不要で奇矯な幻想から何を感じればいいのか、私にはわからない。熱演と修飾を削いだ先に虚無が広がる。自己愛塗れの日本で『エクソシスト』をやるなら、帰結にこそ魂を入れないといけないのに、ここで舌を出すのは最低だ。
お前は何を信じてんだよ?なあ?と登場人物に岡田が詰られるシーンがある。このシーンを監督はどんな気持ちで撮ったのだろうか。
言うまでもなく、映画は嘘。でも魂のこもった嘘であるべきだと思う。嘘のための嘘ではなく、「まこと」のための嘘。それが誠実な嘘。これは不誠実な嘘だ。
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