[コメント] バベルの塔(2011/日)
インタビューが多いので映画的な盛り上がりはないが、語られる中身はわかりやすく、そして深刻でもある。音響のまずさが目につくが、短時間とはいえ福島原発近辺へ乗り込んでの撮影にはやはりインパクトがある。
とりわけ、放射能被害で人の手が入らなくなった牧場を闊歩する牛たちの姿には、深く考えさせるものがある。人による束縛から解放された反面、人なら決して近寄らないであろう、高濃度放射能汚染の牧草をそれと知らず食む姿は、複雑な気持ちを呼び起こさせる。
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