[コメント] ギルバート・グレイプ(1993/米)
閉塞した町の閉塞した心、その心の灯を消さないように必死に家族を守るギルバート。優しさっていつだって消えそうな脆いモノ、だからこそ価値が在る。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ギルバートの内面の心情に共感します。 誰にも感謝されない中一人で家族のために毎日奔走するギル。
障害者のアーニーの面倒や、聞き分けの無い妹や、物凄い体重に太った母親、不倫相手の人妻と、一体自分は何のために生きているのだろうと煩悶する毎日。
しかし、ギルはどこまでも優しい、決してアーニーの世話を投げ出さないし、太った母親のために母親に気付かれずに家の補強をしようとしたりする。
そんな中、彼の心を癒してくれるベッキー、彼女の大きな心はこのどこか閉塞的な感じのする映画に少し潤いを与えてくれる。
しかし、それども彼の心は疲弊する、アーニーと言う重荷のせいで心ならずも彼を殴る事によって・・。 哀しい心の焦燥に彼のとても優しい心が組み合わさってとっても痛々しい気持ちになります。
人は独りでは生きていけない、人は前に進まずに生きてはいけない、障害者のアーニーだって、彼に良い言葉を投げかけてくれるのだから、・・・「ありがとう」と。
良い映画〜♪
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