[コメント] ジュリアン(2017/仏)
自己愛塗れが帰着するDVのリアリズムと崩壊した家族のそれでも真摯に希求する平穏が容易には得られない現実を冷徹だが思いやりをこめて描くダルデンヌ調。それが過剰な展開に舵を切る終盤は思い余った怒りが噴出する作者の良心の叫びと断罪ともとれる。
(けにろん)
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