[コメント] 運び屋(2018/米)
90歳の痩せがまん。爺さんの最後の選択は、歩んできた人生の反省や家族への罪滅ぼしなどでは決してない。だって性懲りもなく、まだ花に水やってるんだもの。これぞ、私たちが長年憧れてきたイーストウッドのダンディズム(自己満足)のススメだったじゃないですか。
88歳のイーストウッド。老いて新たに学び、謙虚になった風な映画を撮ってみたものの、その我がままな本性は隠しようもなく・・・。この天然正直ぶりこそ彼が、良し悪しや、好き嫌いを超越した、愛すべきヒーロー(信じ得る男)であり続けるゆえんなのでしょう。
同じ爺さん監督でも、83歳で『まあだだよ』を撮った黒澤明の、もっと俺に“かまってちょうだい”の対極にいるのです。
老いてこそのダンディ、の手本。こんな身勝手な“孤高”の爺さんに私はなりたい。
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