[コメント] マローボーン家の掟(2017/スペイン=米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
先に申し上げておきますが、本作はネタバレすると魅力が損なわれるため、鑑賞前は避けておいてくださると助かります。
とりあえず本作の見所としてはホラー演出が随所に散りばめられた作品であり、それでいてネタバレ厳禁なほどのサスペンス要素も含まれているため、所々肝を冷やしながらも張り巡らされた伏線を楽しむ作品です。
マローボーン家には掟があって、「屋敷を離れてはいけない」「鏡を覗いてはいけない」「屋根裏部屋に近づいてはいけない」という三箇条を守らなければならず、何故このような掟が定められたのか、掟が破られるとどうなるのか、というサスペンススリラー物として楽しめます。
主演は4兄弟の中でも特にメインなのが『1917』で注目されたジョージ・マッケイですね。素朴な感じの雰囲気を持っているので、言葉がなくても繊細な表情とかが味があって良いと思います。 ただ、個人的にはこの作品を見つけるきっかけにもなったアーニャ・テイラー=ジョイですね。あの特徴的な顔つきですが可愛らしくて惹かれるので、彼女の作品はついつい見てみたくなります。 そういった俳優陣も見所も一つですね。
ネタバレ突入していきます。
さて、ネタバレ突入していきますが、この作品のジャンルは間違いなくホラー要素も含まれたサスペンススリラーではあるのですが、ものすごくハートウォーミングな感動作でもあります。
伏線回収を畳み掛けるラスト。まあ思い返せばおかしな掟ではあるため、巧妙などんでん返しを楽しむトリックという点ではまあまあではあるのですが、何と言ってもラストを迎えたあとの優しい愛ですね。家族という方面で捉えるとどうしても悲しく切ない作品にはなってしまうわけですが、一つのラブストーリーとして捉えると途端に温かい気持ちにさせられるわけです。
それにしてもアーニャはやはり抜群に可愛かったわけですが、この人がヒロインの作品てどうしてこうも多重人格作品が重なるんですかね。『スプリット』然り、そこから派生の『ミスターガラス』も然り、まさに多重人格愛好者かのような扱いを受けてます。もしやヒロイン役にアーニャを起用したということ自体がそもそもの伏線だったかな。
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