小松菜奈が演じる島崎由紀は母の再婚相手である義理の父に陵辱され、六王子病院でも入院患者に陵辱される。

思えば『溺れるナイフ』でもそういうシーンがあった。

映画製作陣に彼女を陵辱したい願望でもあるのだろうか。

本作では男性を誘惑するような服装でもなくむしろボーイッシュな出で立ちなのだが、重宗に襲われてしまう。病棟には他にも年頃の女性はいるのに、だ（例えばオフデちゃんとか）

見ている限り由紀に落ち度は全くないように思われるが、もうこれは監督の好みとしか言いようがない。

事件の後、病院から抜け出し、路肩で泣くだけ泣いてお腹が空いてコンビニで買った食事を摂って朝焼けを見る。

次に彼女が登場するのは梶木秀丸を裁く法廷で彼を弁護する側の証人として、だ。

むしろ、彼女がどのように立ち上がり看護師見習いを目指したか、今どのように生活しているのかを追ったほうがドラマとしては興味深かったと思う。