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[コメント] 家族を想うとき(2019/英=仏=ベルギー)

私は優しくはなれない。社会システムの批判より個人の在り方に気が向いてしまう。
K-Flex

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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鑑賞中、ずっと思っていたことは「お父さんはいつになったら身の丈の生活を受け入れるのだろう。」ということです。職を転々として、一度家を手放さなければいけない状況に陥って、それでも家が欲しくて自分の能力に見合わない仕事を安易に選ぶ。家族のためと言いながら「俺のせいじゃない。」としょっちゅう口にして、イライラを募らせて意固地になっている。ラストシーンは絶望でしかありません。

「自己責任」と切り捨てるものではないとは思いますが、この環境に陥っている人をなんとか救ってあげたいと思うならば、社会システムを変えることではなく、この人に気付かせることを選ぶべきだなと私は考えます。

旦那との対比なのか、奧さんの献身的な考え方と行動については充分心を動かされます。

(評価:★4)

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