表情なんかは、どちらかと言うとシャーリー・マクレインっぽいかも。

メンタルがノったときの圧倒的なパフォーマンスと不調時の絶望的な荒れっぷり、その不安定さの表現に、子役時代のトラウマをカットバックしていく手法が真に迫る。

願わくば、歌唱という側面で回想シーンとのリンケージがもっと描かれていれば、更なる感動が生まれていたのではないか。具体的には、子役時代の歌唱シーンが観たかった。

奇行に翻弄され戸惑いながらも支えていこうとするアシスタント役ジェシー・バックリーが好印象。あと、出待ちしていた中年男性カップルの自宅を訪れる件りは、とてもよいシークェンスだと思う。