[コメント] のぼる小寺さん(2020/日)
肩の力を抜いて、シンプルに、爽やかな気持ちにさせてくれる映画。観ている最中から、「今からでもボルダリング、やってみようかな。もう遅いかな?でも、がんばれば…」なあんてことを考えてしまった。
目の前にあることに、がんばってみる。それ以外のことは後から考える、というのとはちょっと違うような気もする。
でも、何だかそういう清々しさがある映画だった。案外、自分は何かをやる、やろうとする際に、単純に「これがしたい」という思いだけでなく、「うまくできるだろうか」とか「人はなんて思うだろうか」とか、「費やす時間とかお金は見合っているのだろうか」とか、もう、色んなことが引きずられるように、ずるずるとついてきてしまって、結局「まあ、いいや」とか「やるにしてもほどほどに」とか、「こんなもんだろ」とか、思うようになってしまっているのかもしれない。
そしてそれが年をとるということなのかもしれない。だけど、それが年をとるということなら、本作の小寺さんを見習えば、今からでもできる、ひょっとしたら若返る、とまではいかなくても、若々しい気持ちくらいにはなれるんじゃないだろうか、という希望をいだかせてくれた映画だった。
それに自分だけの力で壁を登り、そしてたどり着いたところから見る景色は、確かに気持ちよさそうだ。
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