[コメント] 素晴らしい哉人生(1924/米)
ベルリンを舞台にして、ポーランド難民の男女(ポールとインガ)が、貧困や隣人の不寛容にもめげず、明るく前向きに生きる姿を描いたグリフィスの異色作だが、いやあ素晴らしい。
ポールのために食べ物を残すことで、痩せたインガが、頬に脱脂綿を入れて、痩せたことを隠す場面。二人で育て収穫したジャガイモを失業者達に略奪されても、インガは「私がいるのだから、人生って素晴らしいんじゃない?」と云う。ポールとインガ、2人のシーンは悉くいい。インガ役のキャロル・デンプスターは、貧相で全然綺麗ではないのだが、いじらしく、たまらなく可愛い。
屋内でも、フルショット、ニーショット、バストショット、アップ等をきめ細かくアクション繋ぎで繋ぐ。まだまだ繋がりは悪いのだが、アクション繋ぎへの志向は、はっきりしている。また、ディゾルブ繋ぎは一切出てこない。ディゾルブ繋ぎは20年代後半の流行なのだろうか。
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