[コメント] TENET テネット(2020/米)
順行と逆行運動を同画面に同居させて見たことない映像を作ろうとの意気は買う。問題はそれが1ショットで明快に撮られている画が無く、どのアクションシーンも端的に死ぬほど見づらい。ベトナムの洋上とロシアの戦場を並行して繋ぐシーケンスも場面の緊張を損ない、ただただトロさを増してるだけ。
映画的に無謀な発想(活劇として撮るのがほぼ不可能という意味において)ばかり追い求め、それでも愚直にすべてを画面上に表現しようとするノーランは、悲しいことに現代のドンキホーテである。
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