[コメント] いつかギラギラする日(1992/日)
奥山和由ブイブイ時代の空虚さと、時代とズレた深作欣二の空転が同時進行。当時劇場で観るも甚だ納得できず、「いやでも車はたくさん壊れた… いやしかしバスのカーチェイスがノロノロ運転でメチャ遅かった…」なんてブツブツ言いながら帰った。
木村一八も荻野目慶子も終始キツいんだけど、いくらかまともに見えていた多岐川裕美がカミソリ取り出してチンピラを撃退する場面のキツさったらない。唐突なスケバンカルチャー。この場面いる? したり顔の安岡力也の武器屋もキツい。ああいうのは千葉ちゃんクラス松方クラスがやってどうにかサマになるのであって、その千葉ちゃんの『直撃!地獄拳』では力也なんてザコですわ。原田芳雄はいつもの役どころ。飽きないのかね。逆によかったのは石橋蓮司と樹木希林の夫婦、奮闘する八名信夫。
銃撃戦もカーチェイスも当時としては頑張ってるんだが、いやバスのノロノロ徐行運転とか無限弾倉マシンガンとかヤバかったけど、予算と環境、何より撮影手法の限界というものをまざまざと見せつけられる。比較的ゆるいと思われる北海道ロケでも、これが限界なんだなあ。ピンとこない方に説明すると、この映画の何年も前に香港は『男たちの挽歌』作ってますからね。あ、でもライブハウスの花火みたいなショボい爆発シーンでショーケンが「背後で爆発してるのに振り返らずに歩く男」をやってて、これには感動しました。これはいまだに流行ってる。
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